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不健康な健康診断

 既に胃は空っぽのからから状態である。気を紛らわすためのタバコも吸えない状態である。そして健康診断。女子グループは朝一である。つまりそれほど早くこの飢餓状態から抜け出せるのである。さぁ早く健康を診断しちゃってくれたまえ。

 身長・体重・血圧・視力検査、心電図・問診と進み、血液検査。

 大人なのでそれなりに色々経験があり、もちろん採血も何度か体験している。ちょっと太目の針をプチッと刺しきゅっと血管に刺し込み採血するのである。

 もちろん大人なので「注射いや!怖い!」なんてことはなく、すっと腕を差し出す。ぎゅっと親指を握り締める。

 プチッ ぐぐぐぐ

 む?ぐぐぐぐ?

 そう、プチッと針が刺された後に「ぐぐぐぐ」と針が押し込まれたのである。なんか奥まで入りすぎじゃないか。こんな感触初めてだぞ。

 力を抜いた後で「痺れたり痛いところはありませんか」と聞かれたので正直に「なんか血管のここから親指の付け根まで痛いです」と言う。

「エ?痛い?あら?おかしいわねいつも通りにやってるのに。痛いですか?」

 この最後の「痛いですか?」は明らかに「本当に痛い?そんなはずないでしょ?」のニュアンスが含まれている。

 痛いものは痛いのである。針の刺さっている辺りを見ると明らかに針の進入部が長い。鈍痛がある。そういうと、少し考えながらちょっと思い当たることがあったらしく「あらやだゴメンナサイ大丈夫かしら」とおっしゃる。

 大丈夫じゃないが、まぁ激痛と言うほどもないので致し方なく、やや重くなった腕を下げてレントゲン車に向かう。次はバリウムである。

 バリウムはご存知の方も多いであろうが、「味をつけて飲み物のように誤魔化したセメント」状のものである。飲みにくい。何せセメントだし。もちろん大人のわたしはぐっと飲んだし、ほとんどの人は「飲みづらい」と思いながらも我慢して飲むのである。ところが、同じく大人のはずのT女史は途中で「飲めません」と係の人に言って「全部飲んでください」と無理繰り飲まされたことを付け加えておこう。

 このバリウム、ほっとくと体内で固まっちゃってどえらい便Pになる。なので、バリウムを飲んだ後は下剤を飲まねばならない。「大目の水、コップ2,3杯で飲んでください」と言われて飲んだこの下剤、こいつが私のその日の午後を地獄の底に叩き込むことになるであろうとは、このときは知る由もなかった。

 からからの胃をバリウムで満腹にすると言う不快感、不愉快な満腹状態で昼食を採った後、そう1時半頃であったか、下腹部に痛みが起こり始めた。

 それから4時頃まで30分おきにトイレである。顔面蒼白である。貧血まで起こす。「ダメだ」と一言言って席を立ちトイレ。「また痛い」といってはトイレ。「もうイヤだ」と嘆きながらトイレ。半泣きである。

 事業部内でバリウムを飲んだ「それ相応の年齢の人」はもちろん私一人ではない。なのに頻繁にトイレに立っているのはどうやら私だけのようだ。

 お腹痛くないですか?

「1回トイレに行ったらすっきり」

 と、皆さん答える。つまりは私だけなのである。下剤効きすぎちゃったのか。辛すぎる。しかも金曜日。ほかの曜日に比べ金曜日は電話が多い。尚且つ通常の金曜日より更にその日は電話が多い。辛い。辛すぎる。たまった仕事も集中力に欠けなかなか進まないだけでなく、トイレにこもる延べ時間も長く余計に仕事が進まない。かといってトイレに行かないとどうなるかと言うと、それはもう口に出せないほど悲惨な結果が待っている。と言うか、普通にお腹痛いし。

 「今日のcyaimiさんはキャラが違う」とT女史に言われるほどにげっそりしながら、既に採血で重くなった腕のことも忘れ進まない仕事を何とか1時間の残業で片付け、貧血を抱えたまま帰路に着いたのであった。

 健康診断がこんなに辛いとは思わなんだ。

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