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大人ですから(その2)

 颯爽と降り立った、そこはしんじゅくえきみなみぐち。

 まずはここだ。インフォメーションセンターだ。おのぼりさん状態だが大人としてしっかりお使いを果たすには無駄にうろうろしているわけには行かないのである。判らなければ聞く。知らないのは恥ずかしくない。恥ずかしいのは知らないのを知った振りすることである。こんなところで教訓じみてどうする。

 すいません。しんじゅくきのくにやみなみぐちてんはどちら方面ですか。

「はい。前の道を渡りまして、高島屋の裏にございます」

 言われて指し示された方を見ると、確かに道がありその先には高島屋が見える。ありがとうインフォメーションセンターの鈴木良子さん(仮名・24歳)。天使に見えます。

 小走りに高島屋の前まで進む。裏か。裏ってどっちだ。とりあえず回ってみるか。何、焦ることは無い。高島屋の前まで来たら裏は近くに違いない。これで立派にお使いを果たせ

 あ

 ここで気がついた。財布の中には5千円&小銭しか無いではないか。あわてて今通り過ぎたばかりのATMに戻りお金を下ろす。これは社会人としてどうか。万年専業主婦が染み付いているので、財布の中身なんていつもこんなもんさ。あはは(乾いた笑い)。

 さて、高島屋の前を通り過ぎるとまた入り口がある。ここに入り口があると言うことはここは裏ではないのか。じゃ、裏はもっと先か。いやでも、この先はなんだかお店とかなさそうだ。じゃ、裏ってどこだ。

 仕方ないのでその入り口の前の道を渡る。もしかしたらこっちの方が裏なのかもしれない。いいや、またどっかで聞けばいいさ。ここは花の新宿。ちょいと店先で道を聞くくらい訳も無いと思ったら店が無い!困った!本格的に困りだした!

 だがそこに第二の天使の如く登場したのは通りすがりの山田佳代子さん(仮名・27歳)である。

 すいません。きのくにやみなみぐちてんってこの近くでしょうか。

「あら、高島屋の中ですよ」

 え

 なんてこった。第一の天使・鈴木良子さん(仮名・24歳)は確かに「高島屋の裏」といったのに!その言葉を信じて「高島屋の裏」を探したのに!天使などであるものか鈴木良子さん(仮名・24歳)!だまされたぞ鈴木良子さん(仮名・24歳)!そんなことでインフォメーションのおねぇさんが勤まるのか鈴木良子さん(仮名・24歳)!

 ホンモノの天使・通りすがりの山田佳代子さん(仮名・27歳)に救われ、小走りからやや本気走りに近づき高島屋に突入である。おっと。ここにもインフォメーションがある。いちいち探すより、インフォメーションの佐藤加奈子さん(仮名・25歳・美人)に聞いて直行したほうが無駄が無い。

 すいません。きのくにやみなみぐちてんは何階ですか。

「紀伊国屋でしたら、そちらから出まして右に進んだ先にございます」

 え

 「そちらから出て」とインフォメーションの佐藤加奈子さん(仮名・25歳・美人)はおっしゃったようだ。それはつまり「高島屋の外」と言うことである。なんてこった(再)。第二の天使・通りすがりの山田佳代子さん(仮名・27歳)にだまされたのか(再)!そんなことで通りすがりのおねぇさんが勤まるのか山田佳代子さん(仮名・25歳)!(混乱中)

 心の中で新宿駅インフォメーションセンターのおねぇさん鈴木良子さん(仮名・27歳)に平謝りしながら、ようやく新宿紀伊国屋南口店までたどり着いたのであった。

 続く。まだ続くのか…。

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