奇跡の復活(その2)
- 2007/11/12
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もう原稿読みたくない。目が乾いた。しょぼしょぼ。でも読んでしまう。何故ってどれもみな熱が伝わるから。決して「名文」じゃないけれど、思いが伝わってくるから。帰宅し、夕食後からひたすら読み続ける。
価値のある記事で一度諦めかけたキーボード。キーボードの部分部分のキーが打てない。会社に持っていったら分解好きの男の子が誰か直してくれるかもーと思ったが、忙しさに誰からもかまわれず放置。一ヶ月ほど会社に放置していたら年末に「いい加減どうにかしなさい」と怒られる。
もう諦めます。はい。
そこに救いの神が現れ、まずは動作の確認を、としてくれたところ、放置されたまま特に誰からも触られていなかったにもかかわらず、何故かキーボードが全面的に復活。うっそーん。「確認したの?」「したした。全部打って、だめなのだけメモッたくらい。家に証人(娘)いるし」とりあえず奇跡の復活(その1)。
そして10ヶ月。愛用のキーボードは軽快にカタカタ音を立てる。
しかし、そんな彼も、やがて力尽きるときがやってきた。秋になると、Beep音とともに、静かに息を引き取ったのであった。大元の接触がおかしくなったらしく、ランプすら付かない。Beep音の派手さから言えば決して静かではないのだが。むしろ断末魔の悲鳴と言えるであろう。
とりあえず打たなければならないことが多いので、高かったくせに使いづらいキーボードをつなぐ。ああ、もう打ちづらいったらありゃしない。娘たちにも不評である。困ったときに登場させられ、いつも文句を言われる高かったくせに使いづらいキーボード。かわいそうだが使いづらい。高かったくせに。
原稿読み疲れた。ちょっと休む。その間は君らでパソコン使ってよし。
「ママ、なんかキーボードの【a】が変」
変とは。
「変なの。変」
確かに変である。二回打つと延々と【a】が出続ける。あれだ。接触か、もしくはキーの隙間に何か詰まったかだ。一回これをこう外して…んでもって、こうをもう一度押し込んで…あわわわわ。
「もっとひどくなった!」
仰るとおりである。むしろ仰らなくても見ただけで判る。メモ帳を広げると、延々と【a】が続く。どこまで続くのか、自動入力よ。この際、「a」は使わないことにしよう。だめか。そりゃそうだ。
ふとそのキーボードの向こうの方に何かある。なんだあれは。あ、息を引き取ったまますっかり放置したキーボードがそのまま置きっぱなし。なんてこった。しかもパソコンにまだつけっぱなしだよ。ランプ付きっぱなし。最後くらい静かに見取ってあげて、ちゃんと供養してあげようよ。あんなに愛用してたのに。
む?ランプ付きっぱなし?
そしてまた放置された結果、何故か奇跡の復活(その2)を果たしたキーボード君であった。

