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慣れ

 申し訳ないの一言に尽きる。



 まだ入社して1ヶ月とかそこらの頃、そう、まだおサポデビューして間もない頃である。新米採れたておサポなので担当も少なく仕事の件数自体も少なかったのではあるが、頭を抱えることが多くなっていた。所謂一つの「イッパイイッパイ」の状態である。

 一つ問い合わせがあると、その場で答えられないような内容に関して「調べてから折り返しお電話いたします」という必殺技を学んだ。その「調べてから」に時間がかかるのである。何せ新米なので、「ここら辺かな」と中りをつけて調べるにも中りの付け処がさっぱりつかめないので、かなり見当違いな場所を調べて混乱気味になる。時間ばかりが経過していく。

 そこに更に電話が鳴る。電話が鳴るとおサポなのでさくっと出てしまう。混乱気味のところに更に混乱の種が舞い込んできて、私の周りは種だらけである。やがて種は芽を出し花まで咲くほどの勢いで成長し、あたり一面お花畑。結果、花の香りにむせ返り頭が重くなり抱え込むのである。

 そこで先輩青年は言うのである。

「慣れます」

 そうか、慣れる時が来るのか。こんな私でも時が経てば種が芽を吹く前に摘み取ることができるようになるのだろうか。早く慣れたいなぁ。早くおサポ上手になりたいなぁ。

 少しずつだがその場で答えられる問い合わせも増えてきた。一件に長い時間をとられずに効率よく捌けるようになって来た。ああ、慣れるってこういうことかしら、私ってば成長したのね。

 ところが、早く捌ける、一件につき時間が短くなる、と言うことはそれだけ余計に電話が取れることなのである。電話を取ればその分種も増えてくるのである。しかも恐ろしいことに種がいくら周囲にばら撒かれても、容赦なく電話は鳴りまたその電話を取ってしまうのである。勿論、中には頭を抱える内容もてんこ盛りサービスである。ひたすら種をばら撒き、芽が吹き花が咲く。ああ、もう春ね。春なのね。お花畑に埋もれる私。まるで白雪姫のようだわ。



「パニックに慣れたでしょ」

 慣れるってそういうことか。「お花畑に埋もれる」のに慣れるってことなのか。そうか。そうなのか。
 
 

 おサポ上手には程遠い。いつになったらお待たせせずにおサポできるのやら。

 メールの続きを書きながら、遅くなってゴメンナサイゴメンナサイとモニターに謝るのであった。

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