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あるOLの証言--その3--

 そして入社一ヶ月が過ぎ試用期間も終了。やっと名刺の発注である。ああ、私も名刺持ちになるのね。やったわママン!初めての名刺交換大会には参加できなかったけど、そんなことどうでもいいわ!

 発注の仕方を聞く。なるほど、他の備品と同じ要領でいいのね。ふむふむ。あ、「通常」とか「至急」とかってどうしよう。

「来月に間に合えばいいから、通常で平気」

 早く名刺持ちになりたい気持ちを抑えつつ、「通常」と記入。これで私の名刺が来るわららららら~。(両手を広げターンしながら)

「ああ、cyaimiさん。新入社員教育といい名刺のことといい、別にcyaimiさんのこと冷たく扱ってるわけじゃないからね。誤解しないでね」

 いえいえ、そんなこと!遅くなっても名刺持ちになれるんですもの!次回の某アカデミーには立派に名刺交換大会に参加よ!これで私もThat's 日本人だわるるるるる~。(大空を仰いでターン)

 

 わくわくしながら名刺の発注を終え、後は名刺が来るのを待つばかりの2月下旬のこと。オタオタしながらたどり着いたのは高田馬場。ぜぇぜぇ。

「ああ、お疲れ様。お腹すいたでしょ。さ、何か食べて食べて」

 ありがとうございます(とりあえずビール)。

「cyaimiさん。ユーザーお二方に紹介しますから、一息ついたらお願いします」

 はい。って、ご紹介ってことは…とISAO氏と目が合う。

「あ」

 はい…。

「…まだ?」

 「通常」でいいと言われたので、まだできてません…。

「……」

 そして第二の名刺交換大会も「すみません。新人過ぎて名刺がまだありません」と言う自己紹介のみとなったのであった。

「cyaimiさん、繰り返すけど、別にcyaimiさんのこと冷たく扱ってるわけでも、いじめてるわけでもないからね」とISAO氏。

 いえいえ、そんなことは思ってま…くすんくすん。



 翌朝出勤すると、私のデスクの上に真新しい名刺の束が置いてあったのであった。

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